白髪は抜くと増える?40代で気になる原因と目立たせない方法

鏡を見ていたら、いつの間にか白髪が増えている。数本だけなら抜いてしまいたい。でも「白髪は抜くと増える」と聞いたこともある。

結論から言うと、白髪を1本抜いたことが原因で、周りの白髪まで増えるという根拠はない。ただし、だからといって抜くことを勧められるわけではない。無理に引き抜くと毛根の周辺を傷める可能性があるためだ。

40代になると髪の変化が気になりやすい。今回は「抜くと増える」の真偽から、白髪の原因、負担をかけずに目立たなくする方法まで、皮膚科の解説やメーカー公式資料を基に整理する。

結論:白髪は抜いても増えない。でも抜かない方がいい

花王の毛髪知識Q&Aでは「白髪は抜くと増える?」という疑問に対し、「抜くと増える」は迷信だと説明している。抜いた毛と同じ毛穴から次に生える髪も、多くの場合は白髪になる。

一方で、白髪を無理に引き抜くことは毛根への負担になる。抜いたことで周囲に白髪が増えるわけではないとしても、毎回抜いて対処するのは避けたい。

出典:花王「白髪は抜くと増える?」。

そもそも、なぜ40代になると白髪が増える?

髪の色を決めるのは「メラニン」という色素。毛包にある色素を作る細胞の働きが変わり、髪に取り込まれるメラニンが少なくなると、灰色や白色の髪が生えるようになる。

米国皮膚科学会(AAD)によると、白髪は一般的に30〜40代から目立ち始める人がいるが、時期や増え方には大きな個人差がある。40代になったら誰でも同じ速さで白髪になるわけではない。

また、遺伝的な要因も関係する。親が若い頃から白髪になっていた場合、自分も早めに白髪が出ることがある。ただし、親の状態だけで自分の髪の未来を正確に予測できるわけではない。

ストレスや栄養不足が原因になることもある?

加齢と遺伝以外にも、ストレス、喫煙、特定の栄養素の不足、病気や薬剤などが白髪の発生に関係する場合があると、Cleveland Clinicは説明している。

ただし、白髪を見つけただけで「栄養不足だ」「ストレスが限界だ」とは判断できない。白髪が気になるからといって、根拠なくサプリメントを大量に取る必要もない。

急激な毛髪の変化、部分的な脱色、脱毛、頭皮の炎症など別の症状がある場合は、皮膚科で相談しよう。

白髪と抜け毛は同じ問題ではない。髪の量の変化も気になるなら、別記事の「40代男性の抜け毛が増える原因」で確認できる。

白髪を見つけたら、どうするのがいい?

数本だけなら、無理に抜かず目立たないように切る

気になる白髪が数本だけなら、引き抜くのではなく、周囲の髪を傷めないように短く整えるという選択肢がある。頭皮にハサミを当てないよう注意し、後頭部など自分で見えない場所は美容師に相談した方が安全だ。

ただし、短く切った白髪は伸びてくると立って見えやすいこともある。抜くか切るかだけでなく、髪型で自然に馴染ませることも考えたい。

白髪が広がってきたら、色を整える方法もある

白髪を目立たなくする選択肢
方法 考え方 確認すること
髪型や分け目を変える 目立つ部分を自然に馴染ませる 白髪の位置、普段のセットの手間
ヘアカラートリートメント 繰り返し使って少しずつ色づけする商品がある 仕上がり、色持ち、染まり方、各製品の注意表示
白髪用ヘアカラー 髪色をしっかり変えたいときの選択肢 染料によるかぶれ、髪の負担、必要な手入れ
美容室で相談 白髪の量と現在の髪の状態に合わせて相談できる 施術履歴、ブリーチ・パーマ歴、希望する仕上がり

同じ「白髪を隠す」方法でも、色の入り方や維持の手間は異なる。白髪の本数だけでなく、普段の髪型や髪のダメージ状態、かけられる手間を基準に選ぼう。

ブリーチで明るくする方法は髪への負担も考える

白髪を馴染ませるために髪色を明るくする方法もある。ただし、ブリーチや明るい色へのカラーリングは髪を乾燥させ、もろくする原因になり得る。米国皮膚科学会(AAD)は、カラーやパーマで髪が乾燥・破損しやすくなる点を注意喚起している。

すでにブリーチや縮毛矯正などを繰り返している人は、追加施術の可否を自己判断せず美容師に履歴と毛髪状態を伝えよう。白髪を隠すために髪そのものの負担が大きくなるのは避けたい。

参考:AAD「カラー・パーマ時の毛髪ケア」。

自宅で白髪染めを使うときの注意点

酸化染毛剤などのヘアカラーには、アレルギーによるかぶれの危険がある。花王の製品Q&Aによると、対象となるヘアカラーは染毛の48時間前に、毎回パッチテスト(皮膚アレルギー試験)を行う必要がある。以前問題なく染められた人でも、その後かぶれる場合があるためだ。

ただし、すべての毛髪用製品に同じパッチテスト手順が当てはまるわけではない。使用する製品の表示と説明書に従うことが前提。過去にヘアカラーでかぶれたことがある場合は自己判断で再使用せず、医師に相談しよう。

出典:花王「ヘアカラー前のパッチテストの必要性」。

よくある質問

白髪を抜くと、同じ毛穴から黒髪が生える?

白髪を引き抜けば黒髪に戻るというものではない。色素を作る働きが低下している毛包では、次に伸びてくる髪も白髪であることが多い。

一度白髪になったら絶対に黒く戻らない?

一般的な加齢による白髪が自然に元の色へ戻ることは期待しにくい。ただし、ストレスや基礎疾患など一部の条件では色の変化が見られた研究もある。だからといって、市販の飲料やサプリで白髪が確実に戻るとは言えない。

白髪とAGA(男性型脱毛症)は同じ?

白髪は主に色素の問題、AGAは毛髪の成長と脱毛の問題であり、別の現象。白髪の数だけでAGAを判定することはできない。

まとめ:抜くより、髪と頭皮の負担を減らす選び方を

白髪を抜いたからといって周囲の白髪が増えるわけではない。ただし、繰り返し無理に抜けば毛根を傷めるおそれがあるので、白髪が気になっても引き抜く方法は避けたい。

数本なら切る、髪型を工夫する、増えてきたらカラーを検討するなど、髪の状態と好みに合う方法を選ぼう。白髪の進み方には個人差があり、40代だからといって一律に変化するわけではない。

参考資料

資料確認日:2026年10月17日。製品を使う場合は必ず最新の製品表示と説明書を優先してください。