僕は毎年、
「その年の1番の曲」を1曲だけ決めている。
10代の頃からずっと続けている、
自分の中の年末恒例行事みたいなもの。
別に、
アーティストやバンドの人にとって
ただの一般人に選ばれても嬉しい話でも何でもないと思う。
完全に自己満足。
でも、この1曲を決めることで、
「あぁ、今年はこういう一年だったな」
って振り返れる。
音楽は、
その時の感情や空気ごと記憶に残るから。
音楽は、心の栄養
どうしても頑張れない時、
不思議と欲しい言葉が
音楽の中にあったりする。
誰かに直接言われると重たい言葉でも、
歌詞として聴くと、
すっと入ってくることがある。
音楽は、
気合を入れるものというより、
寄り添ってくれるものだと思っている。
今年の1曲は、これ
そんな僕の中での、
今年の1番の曲はこちら。
小柳ゆき
『orchestra』収録
「天球儀」

小柳ゆきという歌手について
小柳ゆきといえば、
デビュー当時は
パワフルな歌声が最大の武器だった。
でも、ある時期から、
喉の不調なのか、
その武器が影を潜めた時期があった。
その代わりに前に出てきたのが、
「優しさ」や「表現力」。
メディアの露出も減り、すっかり過去の人みたいな扱いなのが本当に残念。
かくいう僕も、音楽の趣味の移り変わりの中で聴かなくなっていった。
でもやっぱりたまに昔の曲とか聴くと、良い。
今年はデビュー25周年という事で、オーケストラ盤が出るというニュースを見て、もう25年なのかという思いと、単純に楽しみになって、発売が楽しみだった。
発売されてすぐにorchestraというアルバムを
聴いてみて、衝撃を受けた。
力強さと表現力、その両方
このアルバムは、
かつての力強さと、
積み重ねてきた表現力の両方がある。
影を潜めた力強さが戻ってる。
しかも、昔の力任せの強さではなく、技術を持った強さ。
25周年記念作品。
歳月って、
ここまで人を成長させるんだな、
と素直に思った。
全編通して、
「小柳ゆきの歌声」を
しっかり味わえる一枚。
「天球儀」が特に刺さった理由
その中でも、
特に心に残ったのがこの「天球儀」。
元のバージョンを知らなかったから、後から原曲を聴いたけど、断然今。
寄り添うような歌詞と、
優しさと力強さを併せ持った歌声。
無理に背中を押してこない。
でも、ちゃんと隣に立ってくれる。
そんな曲。
活動を重ねるごとに声が劣化したり、ルックスも方向性が変わって行ったりする人もいる。
けど、実力もルックスも磨かれ続けた本物の『歌手』の歌声を、
過去の人にしたくはない。
気になった人へ
音楽の好みは人それぞれだし、
全員に刺さるとは思わない。
でも、
「最近ちょっと疲れてるな」
って人には、
一度聴いてみてほしい。
あと、若い人にも聴いてほしい。
最後の『あなたのキスを数えましょう』のラスト。
オーケストラの演奏と共に盛り上がっていくこの歌声は、なかなかいない。

小柳ゆき『orchestra(25th Anniversary)』
来年も、どんな音楽に出会えるか
今年も、
たくさんの新しい音楽を聴いた。
知らなかったアーティストや、
久しぶりに聴き返した曲もあった。
来年は、
どんな1曲に出会えるのか。
それを楽しみに、
また一年を過ごそうと思う。
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