健康なはずの七草粥で、家族が全滅した日
毎年、七草粥の日になると思い出す出来事がある。
当時はまだ小学生にもなっていない頃。
7つ下の弟もまだ生まれていなかった。
実家では、わりと行事ごとや季節ものの食べ物が食卓に並ぶことが多い。
毎年必ず七草粥を食べていたかは正直覚えていないけど、食べていたんだろうとは思う
あの惨劇までは……。
七草粥に「イモガラ」が入っていたから。
子どもながらに感じた違和感
の年に食べた七草粥のことだけは、なぜかはっきり覚えている。
野菜というより、
「色んな草が入っているお粥」という印象だった。
しかも当時の僕の中では、
お粥=体調が悪い時に食べるもの。
元気なのに出てくるお粥。
草だらけのお粥。
違和感しかなかった。
食後に起きた、謎の喉の異変
食べ終えてしばらくすると、
違和感どころじゃない異変が起きた。
喉が、異常に痛い。
僕だけじゃない。
母も、父も。
喉の強烈なイガイガ感に正月から家族はパニック。
水を飲んでもダメ。
甘いものならどうだろうと、饅頭まで食べた記憶がある。
それでも治らない。
今ならスマホで一瞬で調べるだろうけど、
当時は携帯電話もなく、ネットもない時代。
原因不明の喉の痛みを抱えたまま、
時間だけが過ぎていった。
原因は「イモガラ」だった

👆こういうやつ
時間の経過とともに症状は治まった。
後から母が調べたところ、
原因は イモガラ だったらしい。
「七草粥にイモガラ?」
そう思う人も多いと思う。
でも、地元・山形を含む東北地方では、
- 雪で春の七草が揃わない
- その代わり、保存食を使う
という理由で、
イモガラなどを入れて代用する文化があるらしい。
イモガラとは何か
イモガラは、里芋の茎。
そう、
あの全国的に有名な『芋煮』に使われる芋の茎だ。
芋だけじゃなく、茎まで食べる。
山形は、
もしかしたら里芋に支配されているのかもしれない。
名産地でもないのに。
七草粥が消えた我が家の食卓
この出来事以降、
我が家で七草粥が出ることはなくなった。
代わりに正月明けに食べるようになったのは、納豆汁。
そして、
イモガラが食卓に並ぶことも一切なくなった。
調べてみたら、芋煮にもイモガラは入るらしい。
実も茎も一緒に食べるって、芋煮ってやつは……。
七草粥は優しい。でも、地域差は容赦ない
七草粥は、
本来は身体に優しい食べ物。
でも、
土地と作り方を間違えると普通に攻撃力を持つ。
これを身をもって学んだ。
毎年七草粥の日になると、
あの喉の痛みと、
「健康食にやられた家族全滅事件」を思い出す。
ちなみに、今の家では七草粥なんて子ども達は絶対に食べないから出たことは無い。

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